WEBデザイン

駆け出しフリーランスこそポートフォリオが大切!載せるべき項目とその理由【経験談】

こんにちは、なおです。

消耗しない働き方を実践中のフリーランスWebデザイナーです。

有難いことに最近は、1人では対応しきれないほどのご依頼をいただき、チームでの受注をしております。

なお

大感謝です…!!

最近、改めて感じたことがあります。

それは「駆け出しフリーランスこそ、ポートフォリオが大切…!」ということです。

そこで、今回は「ポートフォリオが必要だと思う理由と、実際に制作する際にぜひ掲載して欲しい項目」についてお話します。

こんな方にオススメ

▪️Webデザイン勉強中の方

▪️駆け出しWebデザイナーの方

▪️今まさにポートフォリオを作っている方

1.ポートフォリオが大切だと思った理由

私自身がポートフォリオを作った時は「とりあえず、作った方がいいらしい」とあまり考えずに手探りで制作し、営業活動を始めるタイミングで公開していました。

今見るとデザインも改良の余地があり、下層ページすらない簡単なサイトですが「作っておいてよかった」と思うポイントがいくつもありました。

また最近では、発注者側として色々な方にお仕事をお願いする機会も増えているため、他の方のポートフォリオを見る機会も増えてきました。

そんな私が「ポートフォリオが大切だと思った理由」は大きくこの3つです。

年中無休の営業ツールになるから

営業するときの手間が省けるから

デザイン・実装の勉強になるから

1.年中無休の営業ツールになるから

フリーランスで活動していくにあたって、SNSでの発信も合わせて行なっている人は多いと思います。

ポートフォリオは、そんなSNSのプロフィール欄にリンクを貼っておくだけで

「受け身の営業ツール」として活用することができます。

しかも、24時間365日です。

あなたが寝ている間や他の仕事・営業活動をしている時間にも、しっかりとあなたのサービスを宣伝してくれています。

実際に私も、ポートフォリオを公開した月だけでも数件、ポートフォリオ経由でお仕事の問い合わせをいただきました。

そのクライアントさんとは、今でも継続的にお付き合いさせていただきています。

この頃から、自分が学習していることや活動についてSNSでの発信もしていたので、投稿内容から「人柄」ポートフォリオから「スキルや実績」を見て、連絡をくれたそうです。

当時はフォロワーも数百人位だったので、フォロワーの数はあまり関係ないと思います!

2.営業するときの手間が省けるから

受け身の営業だけではなく、こちらから主体的に動く営業の際にもポートフォリオは有効です。

営業をする際、「実績」「スキル」「単価」など相手に知っておいて欲しいポイントって意外と多くて、文章すると長文になりがちです。

ですが、ポートフォリオがあればURL貼るだけで良いので、その分+αの提案をするために文字数を使うことができます。

成約率が上がるかつ、余計な手間が省けて一石二鳥です!

なお

実際の提案文については、過去にnoteで全文公開しているので良ければ見てみてください。

また、これはお仕事を依頼する側になってからすごく感じるのですが

ポートフォリオを送っていただけると、1度お仕事をお願いした後でも「あ、あの人ロゴもできるって書いてあったな!」と継続的にお願いしやすいです。

ポートフォリオがないと、直近でお願いしたいお仕事についての「単価」「スキル」「納期」などについての情報しか共有できないことが多いので…

あとは個人的に、お仕事をお願いする際に「相手のためになるものを!」「目標達成に近づくきっかけになればいいな」と思っているので、

ポートフォリオ自体の雰囲気から「この人は女性向けのデザインが得意そうだから、お願いしよう」「クライアントが希望している雰囲気に、合いそうだな」とわかる点も助かります。

3.企画〜実装までの勉強になるから

ポートフォリオは、制作する過程で「ターゲット選定〜実装まで一連の流れ」を体験することができます。

「どういった人に見てもらいたいのか」というターゲットを決める

▶︎他の方のポートフォリをみて研究する

▶︎参考サイトを探す

▶︎ワイヤーフレーム(構成)を決める

▶︎デザインカンプを作る

▶︎実装する

▶︎公開

実務に近い流れですが、あくまでも自分のサイトなので気軽に色々試すことができます

私自身も、初めてWordPressで実装したのは自分のポートフォリオサイトでした。

デザインカンプを、家族や友人、デザイン講師に定期的に見せながら率直な感想をもらい何度も修正。

WordPressのお問い合わせフォームの設置が全然うまくいかず、調べて→試すをひたすら繰り返していました。

なお

送信確認メールで自分のメールボックスを埋め尽くしました。

講座で体系的に学んでいるときとは違った学びがあり、かなりスキルアップにつながったと実感しています。

2.ポートフォリオに掲載する項目

「実際に、何を書けば良いんだろう…」と、悩んでいる方も多いと思います。

私も同じでした。

色々な人に相談しながら内容を練った結果、実際に掲載していた項目は、こんな感じです。

1.大切にしていること・こだわり

ポートフォリオから問い合わせをもらうためには、たくさんいるWebデザイナーさんの中から

「あなたにお願いしたい!」と思ってもらう必要があります。

「価格が安いから」「WordPressができるから」という価格やスキルで選ばれることもありますが

「考えに共感したから」という理由で連絡をいただくことが多かったです。

「スピーディーな納品」が売りなのか「とにかく丁寧にヒアリングすること」を大切にしているのかでは、興味を持ってくれる方が変わってきます。

自分がどういった価値を提供したいのか、どういったクライアントさんに出会いたいのかが伝わるようにしておきましょう。

2.提供サービス

Webデザイナーといっても、LP専門・ロゴ特化・コーポレートサイトメインなど仕事内容は様々です。

「LP専門なのに、ロゴの依頼がきた!」となると、依頼者側も新しいデザイナーを探したり、あなたも断る

もしくは代わりの人を紹介したりと双方にとって手間が増えるので、しっかりと明記しておきましょう!

また、SNS運用代行やライティング、イラストなどWebデザインと親和性の高いスキルを持っている方は

そちらも明記しておくことで+αの依頼に繋がる可能性があります。

なお

私は、イラストについて掲載してました。

逆に、なかなか結びつかないことについてはポートフォリオを分けて作成することをお勧めします。

3.制作実績

「あなたにお願いしたら、どんなものを制作してくれるのか」をイメージしてもらうポイントです。

これまでに作成した実績を掲載しましょう。

実務で作成した実績がない方は、架空サイトを載せておくのでOKです。

実際に私も、初めてポートフォリオから問い合わせをいただいた時は、

架空LPを2つと自分が描いたイラストのみ載せていました。

また、その際に「制作期間」「ターゲット」「どこまで担当したのか(デザインのみ?構築も?)」なども合わせて書いておくと、

見ている人が「あなたに依頼することで、どういったものが納品されるのか」をより具体的にイメージすることができます。

4.使用ツール・言語

エンドクライアントさんからの依頼の場合はあまりありませんが、制作会社から依頼やデザイナーとコーダーがそれぞれいる場合は

「Adobe XD でやって欲しい」「WordPressでお願い!」などの使用ツールや開発環境へのリクエストがある場合も多いです。

自分が使えるソフト・コーディングができるのであれば使用言語などもしっかりと記載しておきましょう。

5.価格表

価格については、意外と書いていない人が多い印象です。

Web制作において「価格についての相場」は、あってないようなものだという話をよく耳にするくらい、決めるのが非常に難しいポイントです。

私も、ポートフォリオを作りながら「これで良いのかな…?」と思っていました。

なので、価格表を掲載する際は「希望金額」「あくまでも参考価格であること」を明記しておきましょう。

こんな感じです。

「LP制作 5万円〜 ※あくまでも参考価格です」

実際に問い合わせがあったタイミングで、希望金額を元に正式な見積もりを出すので問題ないです。

この価格表、制作するまでは色んな人や会社のサイトを見てリサーチしたりと少し手間がかりますが、一旦決めてしまえば依頼があるごとに細かく計算したりする手間が省けるので楽になります。

なお

お金についても話が苦手な人こそ、しっかり決めておくといいです!

6.プロフィール

誰だかわからない人に、自分の大切なサイトやロゴのデザインをお願いする人はあまりいないと思います。

私も実際に依頼する際は、ある程度「どんな人なのか」がわかっている方にお声がけをしています。

「途中で、連絡つかなくなった!」なんてことがあったら怖いので…

ポートフォリオを見て、あなたへの依頼を検討している人も同じです。

信頼してもらえるようしっかりと書いておきましょう。

私が掲載していたのは、これらの項目です。

「顔出しはしたくない」「ニックネームがいい!」など、人それぞれ事情はあるかと思うので

どの項目もマストではありません。

ですが、見ている人が「人柄」「自分との共通点」を感じられることを意識すると、より効果的なポートフォリオに仕上がるかと思います。

3.こんな時はどうすればいいの?

ポートフォリオを制作する際に、私自身が疑問に思ったこと・他の方に相談いただいたことをまとめてみました。

1.駆け出しで実務での実績がない!

架空のサイトでOKです。

その際、架空サイトである旨を記載しておきましょう。

また、模写やトレースなどを実績として載せている方も多いですが

その際もしっかりと「模写」であることを明記しておきましょう。

個人的な考えですが、コーディングであれば模写であっても、スキル感の把握ができますが

デザインの場合はトレースでは「どんなデザインができる人なのか」がわかりにくいので、できれば架空のサイトやバナーを掲載するのがいいと思っています。

2.デザインのみでコーディングができない

Folioなどの簡単にポートフォリオが作れるサービスもあるので、こういったものを活用すると良いかと思います。

また、最近ではノーコード(もしくはローコード)で作成できるサイトも増えてきているので

「今後、デザイン〜実装までやりたい!」と思っている方は、練習がてら自分のポートフォリオを作ってみるというのもあるだと思います。

私も、普段はWordPressでサイト構築していますが、自分のポートフォリオで色々試しながら操作に慣れていきました。

今後デザインのみでお仕事していく上でも、必要最低限のコーディング知識やスキルがあると出来る事の幅が広がるのでお勧めです。

3.未公開の実績は?

制作会社とのお仕事だと「ポートフォリオに載せないで!」という未公開の案件も多いです。

そういった実績の場合は、ポートフォリオに掲載はできません。

しかし、お仕事によっては「クローズドの場所で、実績として載せてもらうならOK」という場合もあるので

しっかりとクライアントさんに確認の上、ポートフォリオとは別の場所にまとめておきましょう。

私は、GoogleDriveに未公開の実績をまとめて、営業する際にポートフォリオと合わせて送るようにしています。

どういった文言で提案をしていたのかは、こちらのnoteに公開しています。

4.いつまでに制作しておいたらいいの?

営業活動を始めるタイミングまでに、ポートフォリオが完成しているといいと思います。

SNSで営業活動をしている(お仕事を探している)ことを発信しながら、プロフィール欄にポートフォリオのリンクが貼ってあると有効です!

また、クラウドソーシングやSNSなどで営業する際にも「ポートフォリオありますか?」と聞かれる機会が多かったため、このタイミングで作っておいてよかったと実感しています。

4.最後に

ポートフォリオは、攻め・受け身どちらの営業においても有効なツールになります。

「どんなデザイン・内容だったら、自分がターゲットとしている人に興味を持ってもらえるか」をしっかりと考えながら、制作してみましょう。

自分のサイトなので試行錯誤・作り直しいつでもOKです!

ポートフォリオは、気軽に色々試すことができるいい機会なので、ぜひ楽しみながら制作してみてください!

また更新します。

なおでした。